地鎮祭の主催は建築会社ですが、最近は地鎮祭を行わないという選択や、神主を招いて行うのが一般的な中、施主や家族が洗米、粗塩、清酒等をまき、お祈りするだけで済ませるといったように簡易なセルフスタイルで行うケースもあるそうです。お願いしている住宅会社でも、最近の施主さんは行わない選択をするとのこと。
そんな中、日本の伝統など色々気にしいの妻の元、我が家は4/6 10:00より神主さんを招き地鎮祭をとりおこないました!
ちなみに地鎮祭をする時に三隣亡は避けた方が良いらしく、4/6は、六曜では友引、吉日では大明日、十二直では定、の日でした。色々知らない事がたくさんあるね。※途中の方に少し詳しく書いてます。
前日は雨。式の間中娘が土遊びを始め、程よく湿った土を靴につけてきてドロドロに。まぁ雨降って地固まるで縁起も良いですね。式が終わってから鍬とか持たせてもらって喜ぶ娘(笑)
神主さん、棟梁さん、現場監督さん、営業さん、設計さん、ありがとうございました。これからとても長いお付き合いになるんだなぁ。
時間は30分~40分程度。妊娠後期の妻でも問題なく参加できりる時間の長さだったみたいです。
地鎮祭とは?-建物を建て始める前に行う儀式–
家を建て始める前に神主さん等を呼んで、工事の安全を願う儀式。
新しく建物を建設する前に行う儀式。土地を守る神様にその土地を使用する許しを請い、工事の安全を祈願し、安全・安心に暮らしていけるよう願う儀式として、古くは日本書紀にも記されている伝統的な風習として昔から行われてきたんだそうですよ。
地鎮祭の方式は神式が一般的になっていますが、宗教によって仏式やキリスト教式で行われることもあるんだとか。
地鎮祭には主に以下の3つの意味があるといわれている。
・その土地を守っている氏神様に土地を利用する許可を取る意味
・工事の安全を祈る意味
・住む人の繁栄を祈る意味
地鎮祭の、ダンドリや進行。必要なモノの準備
地鎮祭の、ダンドリや進行は建築会社側が行ってくれるので、詳しく把握しておく必要はなく、準備についても指示された通りにすればOKなので心配もないです。建築会社の指示に従えば、無事に地鎮祭を終えることができる感じなので、建築会社に最初に地鎮祭の件を確認しておけば一先ず安心です。
●必要なモノの準備
地鎮祭では、祭壇を用意してお供え物をする必要(お供え物は地域や予算によって違いがあるみたい)があって、必要なモノは建築会社が準備してくれる事が多いようです。初穂料や奉献酒など、施主が用意しておかなけらばならないモノもあるので、何を用意すればよいか、ハウスメーカーや工務店に事前に確認しておくと良いです。
という事で、ここでは建築会社から教えてもらった内容を記載しておきます。一般的な地鎮祭で必要とされているモノだと思うので参考まで。
※以下黄色●は施主が用意する物
【祭事用具】
●お酒(御神酒)
●お酒(奉献酒)
●初穂料(はつほりょう)・・神主
●ご祝儀・・参列者
●鋤・鍬・鎌
【お供え物】
●海の物-尾頭付魚・昆布又はワカメ・スルメ・その他
●野の物-大根・にんじん・キャベツ・その他野菜
●山の物-季節の果物
●御神酒-清め酒・振る舞い酒
●清水-コップ一杯
●グラス-参列者人数分
●波の花-荒塩 小皿一杯
●散米・洗米(前日に水で洗い乾かした米一合)
【当日の祭壇準備】
●式場・祭壇の準備
●斎砂・斎竹・祝幕の準備
●直会の準備
①祭壇の周囲に笹付竹を4本立て、しめ縄を張る。
②縄一通りごとに五等分にして、神垂を付ける。
③砂を50㎝位に円錐形に盛る。
地鎮祭当日の流れ・式の流れ
ちなみに、地域や予算、形式などによって内容が変わることもあるそうですが、我が家は以下の様な流れで地鎮祭が進みましたのでUPしておきます。一般的な神式の地鎮祭の流れみたいです。
家を建てる土地の四隅に青竹を立て、しめ縄で囲んで祭場をつくり、施主や工事関係者が参列して行います。
【式の流れ】
1. 開式
2. 修祓(しゅばつ)の儀
・・全員が起立して、神主さんが、お供え物と参列者を祓い清める。
3. 降神(こうしん)の儀
・・神主さんが神様を招き、参列者は頭を下げ、神様をお迎えする。
4. 献饌(けんせん)
・・神主さんが、奉献酒とお水、お供え物を神様に差し上げる。
5. 祝詞奏上(のりとそうじょう)
・・神主さんが、氏神様に新築の安全祈願を行い、参列者は頭を下げ祈願する。
6. 切麻散米(きりぬささんまい)
・・お米とお塩と半紙を細かく切った物(麻を細かく切った物も?)を盛り土と四方に張った竹の外側・土地の四方にまき、土地を清める。
7. 鍬入の儀
・・鍬入れの儀は施主も参加する地鎮祭のメインイベント。施主は大きな声で「エイエイエイ」と3回掛け声をかけて砂を崩す動作を行う。
8. 玉串奏てん(たまぐしほうてん)
・・順番に玉串を祭壇に置き、神様に捧げる。祭壇に置くときは、茎を祭壇に向けて両手で丁寧に置く。
9. 撤饌(てっせん)
・・神主さんがお供え物を下げる。
10. 昇神(しょうじん)の儀
・・神主さんが、神様を送り返し、一同で神様をお見送りする。
11. 閉式
その他、終わりに、神酒拝戴(しんしゅはいたい)というのか、安全を祈願して献杯をしました。最後に神饌品のおさがりを皆で分け、いただきました。
ちなみに、直会(なおらい)というのもあり、大きな工事現場では、地鎮祭の後にホテルやレストランで直会と呼ばれる食事会等をすることがあるそうですが、戸建てや小さなマンションなどの場合は、経費圧縮の観点から行わないのが通例なんだとか。
地鎮祭開催のタイミング・日取りの決定
工事が始まる前ですが、建築における縁起のいい日に執り行うのが一般的なんだそう。冠婚葬祭などの場合は六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)を参考に日取りを決めることが多いですが、建築の場合は十二直という暦注を元に選定した建築吉日(建、満、平、定、成、開)から日取りを決めたりもするとか。
特に、大安であっても、十二直の三隣亡(凶日)に当たる日などは避けた方がいいなど、独特の慣例があるらしく、設計担当者の方が、地鎮祭をするなら三隣亡だけは避けた方が良いよと教えてくれました。昔からの習わしと侮ってはいけないそうで、ご近所さん問題(三隣亡の時に地鎮祭とかをすると嫌がる方もいて、訴訟になったりという事例もあるとか)もあるからだとか。
六曜でえらぶのであれば、「仏滅」や「赤口」を避け、「大安」「友引」「先勝」に行うのがよいとされています。また、時間帯も午前中あたりがよいのだとか。
地鎮祭にかかる費用は?
地鎮祭の費用がどのくらいかかるのかは、とても気になるところでした。
知り合いで地鎮祭を行った人に聞いたり、ネットなどで調べましたが、意外とバラバラ・・。一番違いが出て困るのは、参列者にご祝儀を渡すの?渡さないの?問題。
参列者への御祝儀(御礼)は?
基本的には御祝儀(御礼)は渡す必要はないようですし、ハウスメーカーによっては「御祝儀は受け取りません」としているところもあるようです。
ただ、それでも御礼を渡したい場合や、その地域の習わしや、建築会社での決まり等があるので、一番はお願いしている建築会社にこれまでの内容がどうだったかの確認を取って、そこで今まで行ってきた内容に合わせるというのが一番でないかと。何かこだわりがある方は別だと思いますが。
お金の代わりに手土産として菓子折り等を渡すという手もあるみたい。会社の決まりで「御祝儀は受け取れません」と言われていた知人宅は、500円のギフトカードとコーヒーを御礼として配ったそう。
ちなみに我が家の場合は、ご祝儀のやり取りがある会社のようだったので1人1万包み参列者に配りました。参加者へ御礼を渡す場合、立場によって金額を分けるのが一般的なようですが、我が家は建築会社の方が一律で大丈夫と言っていたので一律にしました。
ちなみにのし袋には、上部に「御礼」下部に「施主名」を記載し、祭事終了後最後に手渡しました。
※相場(ネット調べ)は、棟梁・・5千~2万、現場責任者5千~1万、その他参列者3千~1万を目安にするみたい。
地鎮祭の初穂料と奉献酒代の目安
基本的には地鎮祭で施主が支払う費用は、主に「初穂料(神主さんへの謝礼)2~5万円程度で我が家は3万包みました」と「奉献酒代(5,000円程度で清酒2升を用意するのが一般的)」の2つ。神主さんへのお車代が必要かどうかも建築会社に確認しておいた方が良いみたい。もし建築会社に任せず、自分で神主さんを選んで呼んできた場合はお車代は用意しておいた方がよさそう。
祭壇やお供え等は基本的に建築会社か神主さんが用意してくれることがほとんど。
地鎮祭後のご近所さんへの挨拶回り
後は、地鎮祭後のご近所さんへの挨拶回りする場合は、粗品や手土産があるとよいみたいですね。粗品はタオル程度のモノで十分で、こちらも建築会社が用意してくれる場合が多いようです。ここで手土産を自分で用意したい時は、その分の費用がかかる感じでしょうか。
我が家の場合は、地鎮祭後の挨拶回りは建築会社が行うので、ご近所さんへのあいさつは引っ越しの時で大丈夫ですよ~と言われたので、お言葉に甘えそのようにさせていただきました。なので粗品を配ったのか等はわかりませんが、地域に根差した建築会社さんなので上手くやってくれていることでしょう。
可能なら建築会社と施主とで一緒に近隣に挨拶するようにするのが一番望ましいようですね。今さらですが僕も同行すればよかったかな~。
地鎮祭「のし袋」の書き方は?
地鎮祭で神主さんに渡す初穂料の「のし袋」の選び方や書き方等も建築会社が教えてくれますし、ネットでもたくさん載っていました。
こちらでも簡単にまとめてみました。
のし袋
地鎮祭では、紅白の紐を使った「蝶結びの水引」か「淡路結びの水引」を使用するのが一般的。結び目が固く締められている「結びきりの水引」は、1度きりしか起こって欲しくないことに使用するものなので「地鎮祭に向かない」とされているので使用しないように注意。
※ちなみに初穂料も御祝儀も略式だったとしても袱紗に入れて渡すのがマナー。
のし袋の表面の書き方
袋の表面には、水引の上側中央に「御初穂料」あるいは「玉串料」「御供え」という言葉を記載、また、水引の下側中央には、施主の氏名を記載。
1人の場合はフルネームを、家族を連名で書きたい場合は、世帯主をフルネームで書き、世帯主の姓名の名の横に家族の名前のみを並べて書く。このとき、氏名の文字の大きさが、上部に書いた「御初穂料」よりも大きくならないようにする。
のし袋の中袋の書き方
のし袋には、多くの場合中袋が付いています。中袋には、表面中央に「金額」、裏面左側に「住所と氏名」を記載。金額を書く場合には、漢数字で記載。
中袋が付いていない場合は、のし袋の裏面左下側に金額と住所、氏名をまとめて記載。ちなみに地鎮祭は神事なので住所は書かなくても問題ないそう。
※お金を入れる際は、のし袋の表側と、お札の表(肖像画)が同じ向きになるように入れる。もちろん神事なので穢れがない新札を用意するのがベスト。
のし袋の折り方も「お祝い事」と「お悔み事」で折り方が反対になるので、間違いやすいから注意が必要。