陶芸に初トライ
毎年夏か冬は和歌山で過ごすようにしているのですが、その際、長田邸に遊びに行くのが恒例となっています。この夏は長田さんの陶芸教室にもおじゃまして食器等色々作らせて頂きました。夏の間何度も遊びによらせてもらい黙々とつくりました。また自作で食器など新調したいな!
手びねりで食器を作る工程や絵付け等、少し偏りはあるかもしれませんが、今回やってみた内容をまとめてみたので、陶芸教室など、陶芸をしたいなって思っていたら、ぜひ一つの方法として参考にしてみてください♪
手びねりで食器づくり~絵付け方法
この時使用した土は、白土、ちょっと黄色めの白土、半磁器になります。
色々な道具を使いながら、手びねりで素朴な感じに。竹串など先のとがった物で表面に模様を彫ってみたり。
お皿や、コップは型紙を使用したり、半円等型どりしてある石膏や実際の食器などに押し当て形をとったりしてみました。
この青い液体は陶芸用撥水材(はっすいざい)
これを素焼きしたものに塗っておくと釉薬をはじいてくれます。まず裏面に塗って、そのあとニードルみたいなので彫って名入れをしておきました。
ここからの絵付け方法は素焼き前の柔らかな土に模様を彫ったりしたパターンじゃなく、形だけつくって素焼きしたものに、上の名入れと同じ要領で素焼き後撥水材をぬって模様を彫ってみた場合。
色々な形の型をつくって、絵柄イメージを作っておきました。
これが模様を彫った道具です。
陶芸用の道具ってわけではなく、ガリ版に使う道具で、版画で言うとエッチングに使うニードルみたいな物。ペン先は色々な細さがあり、彫るときとても気持ちいいんです。けっこう力を入れるので妻は手が痛くなったそうです(笑)
この茶色い粉は酸化鉄で弁柄(べんがら)といいます。水で溶いて液体にして使います。これを素焼きして撥水剤をぬって彫った名入れ部分や、模様の部分に入れます。焼き上がると黒っぽい焦げ茶っぽい色に。
※名入れの場合はおおざっぱに文字部分に塗った後、ぬれた柔らかいスポンジでさっと拭き取ると彫った部分にだけ色が残ります。
表面の模様の場合は細い筆でちょっと丁寧に弁柄を入れていきます。めんどくさいのでできる限りはみ出さないようにします。はみ出した場合は綿棒等に水をつけて拭き取ります。
また表面の模様の場合は、もう一度素焼きして撥水材を焼いて色を飛ばしてしまいます。弁柄の色だけが残るので、その後、絵付け用の絵の具をぬったり釉薬を塗ったりして最後の仕上げをして焼くという流れになります。
撥水剤をつかったり模様を彫ったりしないで、普通に陶芸用絵の具や色鉛筆やクレヨンみたいなので絵付けをする方法も試してみました。
陶芸用の色鉛筆やクレヨンなどがあるのを初めて知りました。面白い。
陶芸用絵の具、長田さんは優しいめの色を出すために、市販の絵の具に透明釉薬を混ぜて絵の具をつくっています。今回はその既に調合してある絵の具を使わせてもらいました。
この緑の絵具は、銅で陶芸用語で織部(おりべ)というそうです。
今回使用してみた釉薬は、透明釉(土灰釉)、白マット釉、紫釉、青銅マット、いぶし釉、になります。
釉薬を塗ったものにガラスをのせてつくるパターンもやってみました。ガラスは色々な色がありますが、赤色はこの場合温度が高くほぼ色が出なくなるそうです。黒いガラスは黒が強く出過ぎて本当にタダの黒って感じになってしまいました。あんまりガラスの特徴が出づらいみたい。
ガラス加工体験
フュージング(Fusing)
アクセサリー等のパーツづくりにも応用できそう
ちょっと空き時間ができたので、簡単なガラスの加工を体験してきました。
ガラスを使用し、ガラスの色・形を利用したり、フュージング(Fusing)でつくってみました。
ガラスの加工に使ったのはこちらの道具
ガラスカッターでデザインに沿って切り込みを入れる。
その切り込みに沿ってペンチでパチンとガラスをカットしレイアウト。
ガラス同士はのりで仮止め。
溶けたガラスが棚板とくっつかないようにセパレートペーパー(アルミナペーパー・離型紙)をひき、その上にガラスをのせ窯入れ。
長田邸は本当にセンスの良いお家兼アトリエで素敵ですが、こちらの教室はまた違った雰囲気で、気軽に通えそうな教室感がでていて生徒の皆さんもアットホームな雰囲気で通われていてほっこりしました!