ワークショップの記録

夏の天蓋~夏の音を感じながら、様々な素材でかざりをつくって飾ってみよう! 2013年8月8日

大学の方の仕事として、子どもたちの造形活動のための研究としていくつか保育園・幼稚園・小学校などでWSをおこなっていますが、今回は小さな保育園でのWS。最後は園児達自らが制作した飾りを飾った天蓋の中で遊んだりと、楽しんでもらった様子。当分天蓋はこのままにするので色々な遊びをしてもらえます。
今後も何か機会があれば保育園等からワークショップの声かけをしてもらえると嬉しいのになぁって思います。

場所:和歌山県 椿保育園
日時:2013年8月8日
時間:午前9時~11時の2時間
予定幼児人数:2歳~5歳  9名(椿保育園園児全員)
1.「夏の天蓋~夏の音を感じながら、様々な素材でかざりをつくって飾ってみよう!※音と質感の感受から言葉とイメージとをつなぐ擬音語・擬態語遊び。
2.題材設定の理由 この時期の幼児は、外界と自分の関係をより意識することによって言葉の使用が始まったり、遊びといった行動が現れます。描画に関しても、描いた結果に何らかの意味付けを行うなど、つくったものとその内容とは関係性を持ち、現れます。そこで、今回の題材では、天蓋という異空間を生み出す素材を用い、そこに、飾り付けを行います。飾りは、幼児自ら制作することで、天蓋の持つ空間とそこに飾るものとの関係性を意識し、作業が行われます。空間をつくる遊びは、何かに見立てて遊ぶことの延長にありながら、造形表現としての美しさを体感することが含まれます。 その際、様々な夏を感じる音を聞きながら、夏をイメージした飾りを制作します。音のイメージを造形表現へとつなげることは、初めて試みる幼児にとっては難しいことであり、また2歳から5歳までの年齢差もあるため、このワークショップでは、制作したものが夏の音をイメージしたものか、そうではないかには、重点をおかないものとします。しかし、空間を夏の音で包むことで、無意識、または意識への働きかけが発生するため、音のイメージが造形表現へのきっかけとなり音とイメージの繋がりを築く経験となります。  活動内容は、以下となります。 天蓋に飾りをつけて、秘密の空間をつくることを行います。 天蓋は、少し透ける素材のため、外と内とを境界するものとなります。空間を分ける紗の存在は、幼児にとって非日常的感覚を得ることと同時に、幻想的な感覚を体感する場となります。 かざりは、段ボールを土台とし、そこに素材を貼り付け制作します。貼りつける素材は、ストロー、紙紐、綿、ボタン・・・などの、質感の異なる様々な素材を使用します。制作活動の際、様々な素材に触れ、質感の違いを感じとりながら作業を行います。そこで、指導者が素材に触れている幼児に対し、質感を擬態語で表し声かけを行います。例えばつぎのようになります。「この中(素材の入っている箱)に手を入れてみて。どんな感じがするかな?ガサガサ?フワフワ?つぎは、ひとつ持って見て。どんな感じがする?ツルツル?ギザギザ?」このように、素材の質感を擬態語にし、声かけを行います。特定の答えがあるものではないので、感じたままに答えさせます。指導者が複数の擬態語を上げ、その中に合致するものがあった際に、頷く程度で構わないものとします。これは、何かに触れることで感じる感覚を、言葉と結びつけることを目的としています。つまり、自身が触れているものの素材から受ける感じをより具体的に認識し、感覚と言語を通して素材の性質を理解することにつながります。直接何かに触れることの大切さを求めることは、豊かな感性を育むことにつながります。また同様に聞こえてくる夏の音を擬音語で表し声かけを行います。つくった飾りは、天蓋に取り付けます。制作終了後には、飾りを取り付けた天蓋の中に全員で入り、秘密の空間を体感します。見上げたり、透けた外側を覗いたり、天蓋の揺れる様子をその場全体を通して感じ、不思議な世界の体験を得ます。透けるや揺れる等の天蓋が与える現象は、日常生活に存在する現象ですが、造形表現として提示されることで、そこに美しさなどを感じる感性に触れることが予想されます。
3.指導目標①様々な素材に触れ、素材の持つ質感の違いを感じとることを通して、創造的なかざりを制作する。【関心・意欲・態度】
②身のまわりのものに対し、日常とは異なる視点を持ち、豊かな発想で質感の違いを見つけ提示する。【発想・構想】
③様々な素材を組み合わせて、適切にものの接着が行える。【技能・表現】
④意図した表現を行うなかで、様々なものを質感として捉えることができる。【知識・理解】
4.指導計画(全2時間)用意された素材を用いかざりを制作する。

「へんしん!ふわふわ・きらきら・ざらざらでドーン!!~様々な形や素材を組み合わせてお面をつくろう~」 2013年8月7日

変身願望を満たしてくれるお面は、幼児にとって想像の世界を旅する道具の一つとなるのではないでしょうか。
このワークショップでは質感の異なる様々な形や素材を組み合わせ貼り合わせることでお面を制作します。制作過程においては、視覚する、触れる、感じる、言語化する、想像する、創造する、といった一連の流れが、お面づくりを介して行われます。
子どもたちにとって、素材の違いは質感の違いを認識する場となり、さらに、日常生活で目にしている様々な物が造形表現として転換され、違う見方ができるという事も学びの1つとなります。 

場所:和歌山県 白浜幼児園
日時:2013年8月7日
時間:午前9時30分~11時30分の2時間予定
幼児人数: グループ1 18名 グループ2 16名 全体数 34名
講師:西園政史・榊貴美

1.題材名「へんしん!ふわふわ・きらきら・ざらざらでドーン!!~様々な形や素材を組み合わせてお面をつくろう~」

2.題材設定の理由
 このワークショップでは、お面を制作します。変身願望を満たしてくれるお面は、幼児にとって想像の世界を旅する道具の一つとなるのではないでしょうか。
 お面は、土台となる段ボールに様々な素材を貼り合わせることで制作します。土台となる段ボールは、様々な形、大きさに切られているので、1つから3つ程度を組み合わせ使用します。貼りつける素材は、ストロー、紙紐、綿、ボタン・・・などの、質感の異なる様々な素材を使用します。子どもたちにとって、素材の違いは質感の違いを認識する場となります。このワークショップでは、この質感を感じることを大切に創作活動に取り組みます。

そこで、本ワークショップでは、指導者が素材に触れている幼児に対し、質感を擬態語で表し声かけを行います。例えばつぎのようになります。
 「この中(素材の入っている箱)に手を入れてみて。どんな感じがするかな?ガサガサ?フワフワ?つぎは、ひとつ持って見て。どんな感じがする?ツルツル?ギザギザ?」
このように、素材の質感を擬態語にし、声かけを行います。特定の答えがあるものではないので、感じたままに答えさせます。指導者が複数の擬態語を上げ、その中に合致するものがあった際に、頷く程度で構わないものとします。
 これは、何かに触れることで感じる感覚を、言葉と結びつけることを目的としています。つまり、自身が触れているものの素材から受ける感じをより具体的に認識し、感覚と言語を通して素材の性質を理解することにつながります。視覚する、触れる、感じる、言語化する、想像する、創造する、といった一連の流れが、お面づくりを介して行われます。直接何かに触れることの大切さを求めることは、豊かな感性を育むことにつながります。

【教材観】
 様々な質感を感じることで、造形活動への強い関心を持たせる。さらには、その質感を実感しながら、色や形を組み合わせることで、新たな表現が生まれることを体験させる。さらに、そこで感じる質感を言葉と結びつけることで、造形表現と言語につながりを構築する。

【生徒観】
 この時期の幼児は、身近にあるいろいろな材料に興味を示し、触れるなどしてそのものを認識します。見ることや触れるなどして材料へ自ら働きかけることで、質感の感受が発生し創造へとつながりを生みます。自分の感じたことを大切にし、を並べたり、積んだり、何かに見立てて遊んだりすることをきっかけに、新たな発想を生み、さらに、それを実現するための工夫につながります。自分の感覚や気持ちを大切にしながらつくることで、

【指導観】
 今回のワークショップでは、質感という新しい感覚を育てるなか、意図的に擬態語を用いた声かけを行うことで、言葉と質感につながりを生みだします。自身が触れているものの素材から受ける感じをより具体的に認識し、感覚と言語を通して素材の性質を理解させます。直接何かに触れることの大切さを求めることは、豊かな感性を育むことにつながります。

3.指導目標
①様々な素材に触れ、素材の持つ質感の違いを感じとることを通して、創造的なお面を制作する。【関心・意欲・態度】
②身のまわりのものに対し、日常とは異なる視点を持ち、豊かな発想で質感の違いを見つけ提示する。【発想・構想】
③様々な素材を組み合わせて、適切にものの接着が行える。【技能・表現】
④意図した表現を行うなかで、様々なものを質感として捉えることができる。【知識・理解】

4.指導計画(全2時間)
用意された素材を用いお面を制作する。

朝からワークショップがあり、1つめの幼児向けワークショップが無事修了。
2時間はあっという間でしたが子ども達も楽しめた様子でした。

この日は職員の数だけで50人近い大きな保育園でのワークショップでしたが、明日は真逆に、職員が5人、子ども達も2~5歳児が9人と、とても小さなの保育園にお邪魔してワークショップをおこないます。
どうなるかな~(笑)楽しんでもらえるといいなって思います!

「へんしん!~ふわふわ・キラキラ・ざらざらでドーン!!様々な形や素材を組み合わせてお面をつくろう~」
※質感の感受から言葉とイメージとをつなぐ擬態語遊び。

変身願望を満たしてくれるお面は、幼児にとって想像の世界を旅する道具の一つとなるのではないでしょうか。このワークショップでは視覚する、触れる、感じる、言語化する、想像する、創造する、といった一連の流れが、お面づくりを介して行われます。質感の異なる様々な形や素材を組み合わせ貼り合わせることでお面を制作します。子どもたちにとって、素材の違いは質感の違いを認識する場となります。

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S+N laboratory/Yuruku papa

忙しくなっても、ゆるりとするりと生きていきたいYuruku papaとおおざっぱさと細かさが同居するYuruku mama、0歳と5歳の娘の4人で、S+N laboratoryのアート活動と美術教育研究、暮らしや子育てに日々奮闘中。

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