2021.6.11更新(2020.6.13)

梅ジュース用の梅シロップ作りはよく青梅で作るものがでていますよね。
さっぱりキリっとした梅ジュースがお好みなら青梅のままで。でも今回は、まろやかで甘い香りの梅シロップ(梅ジュース用)を家で作るときのレシピを、梅の産地和歌山出身の奥さんから直伝してもらいました♪
ポイントは青梅ではなく黄色っぽくなってきた梅。そして我が家では、年中通して市販のジュースの代わりに梅ジュースを飲むことが多いので、たくさん梅をもらって冷凍させて使います。
奥さんと結婚してから、毎年もらったり作ったりする梅シロップや梅酒は本当に美味しい。余談ですが自家製梅干しもたまに届きますがそれも美味しい。
娘も梅ジュースが大好きで、最近では果肉をたっぷり入れて炭酸水で割って飲むのが大好きなんです♪

6月になり梅シロップづくりの季節がやってきて、妻の実家から梅が2キロ届きました。
今回は1キロづつジップロックに入れ冷凍し、夏に向け1キロ分だけシロップにします。残りはなくなってきた時用に冷凍のまま保管しておきます。冷凍梅で作るときのメリットは季節に関係なく作りたいときに作れるということでしょうか。発酵もしづらく、簡単にきれいに作りやすいらしい。
1キロづつ作って、数か月たってなくなりそうになったらまた作る。そうやって1年で使い切ってしまう。そしてまた6月がやってくる。というルーティーン。それでも足りなかったらまた妻の実家から出来た梅シロップを分けていただこう(笑)

梅シロップの作り方・レシピ(完熟直前の黄色がかってきた梅 or 青梅)※冷凍

梅をつぶしたり、穴をあけたり色々方法がありますが、我が家はきれいに作りやすく、季節に関係なく好きな時につくれる冷凍で。
準備する保存容器のサイズの目安は、1キロの梅でつくる梅シロップなら3ℓ瓶、1キロの梅でつくる梅酒は4ℓ瓶、500gの梅でつくる梅シロップなら2ℓあればOK。
今回使用したのは3ℓのCellarmate(セラーメイト)の日本製ガラス保存瓶。梅酒や梅シロップづくりでは、無印や、KILNER(キルナ―)、IKEAの保存瓶もよく見かけますよね。

まず梅の下処理について

●梅が黄色がかって甘い香りが立ちだすのを待つ

●梅を丁寧に水洗いする
※ アク抜きについて:一般的に青梅の場合は2~3時間水につけ置いてアク抜きし、黄色く熟 した梅には必要なし。 南高梅の場合は皮が薄いので奇麗に洗うだけでOK

●梅を傷つけないように竹串やつまようじで軸(ヘタ)を丁寧に取り除く。※丁寧に取り除くことで雑味が少なくなります。子どもでも簡単に取れるのでやらせてあげてください。

●並べて一晩乾燥(水はカビの大敵しっかり乾燥させる)急ぎの場合は、1つずつ丁寧に水分を拭いてください。

・・・一晩たち・・・

●乾燥後ジップロックなどに入れ一晩程度冷凍庫で凍らせる。ジップロックの空気はできるだけしっかり抜いておく。

梅シロップ作り方手順

①梅と氷砂糖を同量用意(梅1㎏に、氷砂糖1㎏)

②ガラス容器(今回使用したのは3ℓの保存瓶)を熱湯殺菌しよく乾かす。
その後アルコール・消毒用エタノールやアルコール度数の高いお酒等しみこませた布巾で全体を拭く。

③梅と氷砂糖を交互に入れる→冷暗所で保管

④翌日から溶けたシロップが梅全体になじませる感じで、瓶をくるくる傾け揺すってあげます。※次の日にはけっこうシロップが溶け出してくれているとおもいます。

⑤1週間ほどでシロップがしっかりたまってくれるので、たまったら混ぜるのをおえて引き続き冷暗所で保管 ※たまーにくるくるしてあげると◎

⑥1か月程度で完成(※2~3週間後くらいからでもジュースに使えます)

⑦完成後は梅とシロップを分けて(梅の雑味が出てしまわないよう)冷蔵庫で保存。冷蔵庫保存だと1年くらい持ちます。
※梅の果肉も食べる場合は、干からびてしまわないように梅ひたひたまでシロップを少し残して保管。

point
青梅で作ると酸味がありきりっとした味。黄色がかってきた梅(完熟手前くらい)で作ると甘くまろやかな味。なんといっても黄色っぽい梅で作ると梅の甘~い香りが楽しめます!!
そして冷凍することで、黄色い梅でも発酵しづらくなるし、好きな時につくれる。
我が家は炭酸水で割ることが多いので、甘いまろやかさがよく合うんです♪
小さな子どもはこちらの方が喜びますよ

そういえば、梅シロップや梅酒は、青梅でつける方が多いみたいですが、なぜかというと、黄色くなり完熟した梅で漬けると、エキスの出があまりよくなかったり、ドロッとしたり、発酵しやすくなるのと、カビがつきやすいので注意が必要になるから。(まぁそれと引き換えに甘く香り高いまろやかなシロップができるのですが)
失敗が絶対嫌な方は基本の梅シロップとして青梅でやってみてはいかがでしょう。黄色い完熟梅で失敗せず作りたいなら、今回のように冷凍して、細胞を破壊し短期間でエキスを出せるようにしたり、発酵も抑制した状態でつくってみると!
シロップ作りは初心者向けなので、黄色い梅でつくっても下処理など手順をしっかり踏めば失敗することはそんなにないみたい。

基本の梅シロップ:青梅で漬けるなら

青梅と黄色がかった完熟直前でつくる梅シロップの違いって? 

青梅で漬けたい人は、青梅を購入したり、届いたら、すぐに準備にかかったほうがよいですよ。
実は青梅、常温で置いておけば2日くらいで黄色くなって甘い香りが漂ってきます。青梅でキリっとさっぱりジュースが作りたかったのに・・という事にならないように。手に入れたら直ぐに下処理をして漬けてください!

※黄色がかった完熟直前の梅を使うか青梅をつかうかと、冷凍させるかさせないかの違いだけで、あとは、上記の梅シロップの工程とほぼ一緒。
↓以下手順は簡略しているので上記の梅シロップの作り方も参考にしてみてください

  • ①下処理(※冷凍しない)
  • ①梅と氷砂糖を同量用意(梅1㎏に、氷砂糖1㎏)
  • ②ガラス容器を熱湯殺菌しよく乾かす。その後アルコールや焼酎等しみこませた布巾で全体を拭く。
  • ③梅と氷砂糖を交互に入れる→冷暗所で保管
  • ④1か月~1か月半で完成→梅とシロップを分けて冷蔵庫で保存

冷凍でつくる梅シロップのメリット・デメリット

メリット

  • 冷凍することにより、追熟することなく長期保存でき、季節に関係なく好きな時に作れる。
  • 梅の発酵を抑えられる→失敗しづらくきれいにシロップができる
  • 梅の繊維が壊れエキスが出やすくなる→短期間でできる
    ※冷凍の状態が良ければ半年くらいは持つかと。ただ霜がついてきたり、冷蔵庫の臭いがついてきたり、風味が劣ってきたりするので、気になりだしたら早めに使った方が良いです。

デメリット

  • 味覚には好みがあるので何とも言えませんが、そのままの梅で作った方が味に関しては高評価があるようです。冷凍だと味が少しおとるとか。
    ※実際は気にならないと僕は思ってしまいます。

基本の梅酒の作り方

  • ①梅1㎏に対して、氷砂糖1㎏~500g(お好みで)、ホワイトリカー1.8ℓ用意
  • ②ガラス容器を熱湯殺菌しよく乾かす。その後アルコールや焼酎等しみこませた布巾で全体を拭く。
  • ③梅シロップと同様に交互に入れる。最後にホワイトリカー投入
  • 冷暗所に保管。最初の頃は揺すってあげる。
      半年から1年くらいで飲めるように。
    ※基本のホワイトリカー以外に、アルコール度数の高い日本酒や焼酎で漬けたり、氷砂糖の代わりに、黒糖やキビ砂糖をつかって雰囲気を変えてみるのも◎
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S+N laboratory/Yuruku papa

忙しくなっても、ゆるりとするりと生きていきたいYuruku papaとおおざっぱさと細かさが同居するYuruku mama、0歳と5歳の娘の4人で、S+N laboratoryのアート活動と美術教育研究、暮らしや子育てに日々奮闘中。

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