ローテンブルク(Rothenburg)
お仕事でドイツにきました♪何度目かのドイツ。2018.9.21
ドイツでの第一目的は、学校訪問。もりもり仕事中には変わりない。
ローテンブルクでは中世犯罪博物館 (Mittelalterliches Kriminal Museum (Crime Museum))、マルクト広場や、聖ヤコブ教会(St. Jakobs Kirche)等にも訪れてみました。
※ここでは犯罪博物館の紹介のみなので苦手な人は見ないでね。
南ドイツのローテンブルグ。今も中世そのままの街並みを残す有名な観光の街です。ローテンブルクの旧市街は、城壁にぐるりと囲まれ、あちこちに塔や門があります。その中にはガルゲン門(Galgentor)「絞首台門」という名の門もあります。とてもかわいらしい町並みなのですが、町を守るために城壁をつくったり、罪人を公開処刑する場所があったとか。それを分かったうえで街を散策すると、また違った雰囲気でこの街の歴史を感じることができるのではないでしょうか。
今日本において罪を犯せば、刑務所に入ることになりますが、中世ヨーロッパでは罪に合わせて様々な拷問や罰がありました。その拷問に使われた器具や当時の資料などが、中世犯罪博物館にはたくさん展示されています。
中世犯罪博物館/Mittelalterliches Kriminal Museum (Crime Museum)
http://www.kriminalmuseum.eu/http://www.kriminalmuseum.rothenburg.de/Japanisch/musjap.html
住所:Burggasse 3, 91541 Rothenburg ob der Tauber, Germany
アクセス:マルクト広場から南へ徒歩2分、ヨハネス教会の隣。
中世犯罪博物館は市の南端に位置する。ローテンブルク駅Hbfからは1kmほど。
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ローテンブルクの中世犯罪博物館では、ドイツの法律、立法や司法の歴史についてや刑罰に関する展示が見られます。拷問道具だけでなく、拷問に関する絵画、中世の色々な法律やその形成について書かれた刑事関係の資料等多くの展示品で構成されます。ここでは、中世ローテンブルク市の法律・犯罪関係資料が集結しているのですが、ヨーロッパ全体に共通する中世の生活様式や文化も知ることのできる非常に貴重な博物館となります。
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館内では日本語パンフレットやカタログも用意され、ドイツ語、英語の他に、日本語の説明書きがある展示品もありました。フロアは地下から3階まで。
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とても多くの展示物がありましたが、デザイン的に面白く何度も行ったり来たりしていました(笑)
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羞恥マスクの展示。さらし台
Schandmaske/Shame Mask(Mask of Shame)
辱めのマスク・恥辱のマスクと呼ばれるものも、色々な形や種類がありました。罪人はマスクを被らされ町中で見せしめにされました。中世の罪人に対する罰は、公開性を持っていて、民衆の前で見せしめにされることが多かったようです。 不謹慎ですが、デザインが斬新で面白かったです。
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これらを被らされて市場など人目が多い場所に立たされるそうです。その際、一緒に罪の書かれたボードを提げるということもあったようです。
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太い鼻はあれこれちょっかいを出さないではいられない事を、角は他人の妻と姦通した事を、蛇と鼻の上の小悪魔は脳から沢山悪事がわき出た事を象徴している
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学校の罰
今では考えられないですが、学校の罰まで存在していたようです。
つねったり叩いたりという体罰もたくさんあったみたいです。この時代に生まれてなくて本当によかった。
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授業中居眠りをした生徒の罰として動き続ける木馬など。
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伝説的な拷問道具・・鉄の処女(アイアン・メイデン)
鉄の処女(鉄の乙女、「アイアン・メイデン(Iron Maiden)」または「ヴージェノヴ・ニュアレンバーグ(Virgin of Nuremberg)英訳)ドイツ語では「アイゼルネ・ユングフラウ(Eiserne Jungfrau)」というそうです。
有名な拷問道具なので、知っている人も多いのではないでしょうか?胸部の左右に開く扉を開けば、内部に向かって釘の仕掛けが存在している・・・とか、諸説あり。初めて見ましたが迫力がすごい。
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樽のマント(恥辱の樽)は「鉄の処女(アイアン・メイデン)」の原型と言われるものだとか?本当に?夜遊びやアルコール中毒者が閉じ込められ、見せしめとして一定期間街角にたたされました。
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刑罰の最終形態といえば、死刑。
死刑執行人が使用したマント、剣や斧が展示されています。もちろん実物。
当時の死刑は儀礼的意味合いが強かったため、剣にもみごとな装飾が施されています。剣は1729年、リューベックLubeckでMartin Witteという名前の死刑執行人に使われ、Ich shone niemand.「わたしはなにものにも増して輝く」と刻まれ、斧に刻まれた銘は「わたしが斧を振り上げたとき、この罪人に永遠の生命が与えられんことを」 (7~18世紀)
死刑執行人のマスクというものもあり、昔は執行人に対する死刑囚の視線には呪いが混じっていると信じられていたので、それを撥ねつけるためにマスクをかぶっていたそうです。
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この博物館、拷問器具の展示以上に、貴重な古い法学資料が充実していることで有名。
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魔女狩りの道具もいっぱい
中世から近世にかけてヨーロッパでは盛んに魔女狩りが行われました。
当時の魔女は、あらゆる理由によって迫害された女性のことです。魔女容疑をかけられ罰せられた人達は実際には、根も葉もない因縁をつけられたり、様々な役割を担う賢い女性達、マイノリティの人が多かったそうです。様々な理由により多くの女性が魔女狩りの対象になったようです。女性にとって大変生きづらい時代だったのがわかりますね
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拷問椅子。拷問、または脅しの目的で使われたそうです
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締め具など
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締め具ゾーンでは、用途によって様々な種類が展示してあります。当時の人は本当に色々考えだすんだなとびっくりしてしまいます。
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男女間の関わりにおける拷問
喧嘩した男女を仲直りするまで向かい合わせておく4つ穴(顔2つに手4本)の一枚板があったり、男女間の決闘について定められていることが書かれた本もありました。
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男性はこん棒を持ちながら帯の高さまで穴に立たされ、女性は手首に布で覆われた石を武器としてしてつけながら地上で自由に動き回る。女性が勝てば男性は首を切られます。男性が勝てば女性は手を切られるだけで済みます。女性が決闘で男性に勝つ事は滅多にないからだとか
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外には、パン職人を水責めにした檻がぶら下がっていたり、見せしめ用の馬車なども。ちなみに博物館の入口には絞首刑用の台が。中に手と首を入れて記念撮影できるようになっていました。
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これらの拷問や罰は当時の世の中では法的に認められた行為として重要な役割を果たしていたそうですが、魔女裁判で多くの無実の人間が拷問されたこと等から社会の非難が高まり、拷問は姿を消していったそうです。
明治大学博物館
http://www.meiji.ac.jp/museum/criminal/keiji.html
ちなみに日本では、明治大学の明治大学博物館の刑事部門に、国内ではあまりみない拷問や処刑の資料や、レプリカではありますが貴重な処刑道具やを展示してあります。「ニュルンベルクの鉄の処女」のレプリカは国内ではここでしか見る事ができないそうです。