ベルン(Bern)2018.9.25
パウル・クレー・センターは子どもから大人まで様々な芸術と触れ合うことのできる複合施設ということで、セミナー、データベース・ライブラリーやコンサートホールもあり音楽体験やイベントまで楽しめる、分野を横断したカルチャーセンターとなっています。
こちらに子ども美術館「クレアヴィヴァ」という子ども向けの展示室兼ワークショップスペースがあり、親子で一緒に制作できたり、アーティストと子どもの共同制作ワークショップ、家族で参加できるレッスンなどが設けられています。
こちらは今回の仕事の目的でもありしっかり体験しにきました。
パウルクレーセンター(チルドレンズミュージアム体験プログラム)Zentrum Paul Klee
http://www.zpk.org/
ベルンは、スイスの首都で、旧市街はユネスコ世界遺産にも登録されています。パウル・クレー・センターはその郊外のシューヌグリューンというエリアに2005年にレンゾ・ピアノ氏の建築デザインで建てられたそうです。
施設はパウル・クレー(1879-1940)の家族とモーリス・E・ミュラー教授夫婦の寄付によって設立され、世界中にあるクレーの作品の大半がここに所蔵されています。
施設全体が敷地に埋まって見えるデザインで、ガラスとスチールでできた3つの波打つ形状が特徴的で斬新なフォルムの建物で、クレーが大切にしていた「Art&Nature」(アートと自然)という関係性も尊重してつくられたのだとか。
センターは地下1階、地上1階の計2層の建物で、3つの波状の丘によって構成され、北側のノース・ヒル、中央のミドル・ヒル、南側のサウス・ヒルに分かれています。建物のメイン・エントランスへのアクセスはノース・ヒルとミドル・ヒルの間まで外の小道を歩いていく感じです。
ノース・ヒル
カフェ、コンサートホール「マルタ・ミュラー・オーディトリアム」、セミナールーム、子ども美術館「クレアヴィヴァ」、イベントホール
ミドル・ヒル
1階にミュージアム・ショップ(こちらの横にチケットブースがあります※日本語のパンフレット有)、企画展示室「モーリス・E・ミュラー・ホール」、地下1階にパウル・クレーの作品の展示室「フェリックス・クレー・ホール」
サウス・ヒル
施設の管理事務所があり、主にスタッフが使う場所
子ども美術館「クレアヴィヴァ」
僕もクレー風の作品に挑戦。いかがでしょう?
クレーの展示室
地下1階の展示はクレーの作品のみですが、年に1回変わるテーマに沿ってアーカイブのなかから選ばれたものがディスプレイされています。多数のクレー作品を収蔵していますが、常設の展示はなく訪れる度に異なる展示となるようです。クレーのパペットがとてもキュートでおススメ。クレーのパペットだけの画集もあるんですよ!
1階の展示室はクレー以外のアーティストを紹介する企画展示室で、ここは展示内容が数ヶ月ごとに変わります。
※ベルン駅から当館を訪れるには、ベルン旧市街を横断しながら市バス(市バス12番)で終点まで行くか、丘の麓までトラム(トラム7番)に乗りオストリング駅から歩いてベルンの町を一望しながら丘を上るか、車で行って施設のパーキングを利用するかのようです。