アーティスト・イン・レジデンス 滞在型プログラム「滞在 – 活動 – イズ」2015年5月23-24日

アーティスト・イン・レジデンス
滞在型プログラム「滞在 – 活動 – イズ」
2015年5月23-24日

この度、短期レジデンス「滞在 – 活動 – イズ」 に参加することに。
「滞在 – 活動 – イズ」は、とある築70年の別荘で行われている滞在型プロジェクトです。
アーティストは1~2泊の短期滞在の間に制作やパフォーマンス、著述などの活動を行います。
現地での活動は非公開とし後日にレポートや個々の成果(展示やCD等)として公開されます。
www.youtube.com/taizaikatsudou/

一般的なアーティスト・イン・レジデンスとはちょっと違うこのプロジェクト。
前回レジデンスをおこなった安藤孝浩 さん(美術家)からご紹介いただき参加することに。
今までS+Nでの活動特徴として、外に向けてのプロジェクトが多かったので、こちらのある種のクローズドな環境でのレジデンスプログラムは初めてのこと。
今回この滞在 – 活動 – イズは、クローズドな環境(非公開で場所等も秘密)という事なので、S+Nの「秘密の共有プロジェクト」につなげられそう、ということで、「秘密の共有プロジェクト」の為の様々な要因・痕跡の採集をおこなうことに。
この秘密の共有プロジェクトは様々な場所で展開したりする系のプロジェクト。どこかで子ども達と行うワークショップとかで展開しても面白くなりそうだなと、そっちも別で考え中。

秘密の共有プロジェクト 
秘密のことを秘密でありつついかに人と共有することができるか。
写真・映像・音声・植物等、様々な要因・痕跡を採集。そして本に。

出来事の記憶を共有するにはどうしたらよいか。出来事の記憶が他者と共有されるためには、出来事はまず語られる必要があり、伝えられることが必要。
ただ、出来事の外部にいる人間に、出来事の内部のこと(現実)は本当の意味では分からない、というジレンマがある。再現、表象された現実は、出来事の現実として不完全であるためだ。
本当の意味で共有はできない。

物語や小説のように、1つ1つあきらかになる出来事の切れ端のようなもので、全てがあきらかになったとしても、必ず切り取ることのできなかった出来事の余剰部分が、そこにはたくさんあり、こぼれ落ちていく。
それは本当の意味で共有できないということ。すなわち、全てが共有されることはない、人により共有のされ方が違う、というジレンマが立ち上がる。
しかし、だからこそ見落としたりこぼれ落ちたものや、謎を残した表層を追うことが、興味をかき立てることにつながるのではないだろうか。

1つ1つの言葉(出来事)を全て紡いでいくわけではなく、現実で、再現で、痕跡で、虚構で、表象で、フェイクで、リアル。そんな様々な要因がごちゃ混ぜになっているかもしれない、切れ端のような断片を提示し、「秘密の共有」をおこなう。ジレンマや矛盾を含んだそういうプロジェクト。

滞在中の夜は露天風呂(温泉らしい)でほっと一息。こんなステキな景色を独り占め。贅沢な時間です。

※滞在活動の報告会について
春期と夏期の滞在アーティストの合同で行われる報告会があります。
会期中イベントなどもありあます。

「滞在 – 活動 – イズ」2015 春夏 報告展
2015年8月28日~30日

春におこなった滞在制作の報告展のお知らせです。
3日間のみですが、よろしくお願いします。

「滞在 – 活動 – イズ」2015 春夏 報告展
2015年8月28-30日 11:00~19:00
場所:ギャラリー澄光(奥沢)
最寄りが奥沢駅で自由が丘からも徒歩圏内です。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~choukou/
〒158-0083 東京都世田谷区奥沢4-27-12

参加者
・S+N laboratory (榊貴美+西園政史/美術家)
・山根英房 (アーチスト)
・ノブナガケン (音楽家)
・Samuel Ekkehardt Dunscombe + 小川道子 (音楽家)
・Groove △ (橋本直明, 荻原貴裕/アーチスト)
・小林美穂 (アーチスト)
・間宮緑 (小説家)

>S+N laboratory/Yuruku papa

S+N laboratory/Yuruku papa

忙しくなっても、ゆるりとするりと生きていきたいYuruku papaとおおざっぱさと細かさが同居するYuruku mama、0歳と5歳の娘の4人で、S+N laboratoryのアート活動と美術教育研究、暮らしや子育てに日々奮闘中。

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